約束のキミを。
「また来るね。なんかあったら連絡しなさい。」
お父さんとお母さんは、面会時間終了の直前まで一緒にいてくれた。
両親が帰るのをこんなに名残惜しく感じる日が来るなんて…。
先に出ていくお父さん。その後に続くお母さんが、振り返って、私に言った。
「美空に、素敵な友達がいるみたいで良かった。
蓮太くんは、あなたの事をあんなに思ってくれてるんだから。
感謝してもしきれないわ。私達、あの子がいなかったらきっと美空と向き合えなかった。
お礼をしなくちゃいけないわね。」
そう言って、お母さんは微笑むと出て行ってしまった。
微笑んでいる、お母さんはいつもより100倍美しく見えた。
誰もいなくなって、シンッとした病室。
なんだか、ウソみたいな時間だったな…。
レン…。
なんだか、いますぐにレンに会いたくなってきた。
でも、こんな日がこんなことがあるなんて、実感がわかなくて、ぼーとして動けずにいた。
ガラガラ
ドアが開いた。そこにはレンが立っていた。
「レン!」
今日の事は、全部全部レンのおかげだ。
「ほらね?娘が嫌いな親なんていなかったでしょ?」
満足そうな笑顔で私にそう、聞きながら、レンは私のベッドの横に座った。
「ねぇ、あのさ、どうしてお父さんとお母さんを呼んだの?」
「ん?みくが勘違いしてる気がしたからかな?それに、大丈夫だよ、って言ったでしょ?」
そう言って、レンはニッコリとした。
「え?どういうこと?」
大丈夫だよ…。
レンは私に、言ったけれどそれは私を慰めるための言葉だと…。
「みく、愛されてるのに気づいてなかったでしょ?
本当に、嫌われてたら、みくの母さんがいつもみくに直接荷物持ってきたりしないよ。
みくの家お金持ちみたいだし、持ってくるのとかめんどくさいから本当に、美空の事が嫌いなら、お手伝いさんとかに任せるでしょ?」
え?…。そんな事考えたこともなかった。
そっか、いつも当たり前のようにお母さんが来てくれたから、わからなかった…。
どうして気がつけなかったのかな…。
「でも、ごめんね。みくの親呼びつけたりして…。怒ってなかった?
みくが倒れた時、みくが呟いたんだ苦しそうに「お母さん!」って…。
呼ばなきゃって思っちゃったんだ。
本当に気づいたら、勝手に体が動いてて、院長先生がみくの家にかけていた電話を奪い取って、電話しちゃったんだ…。
本当にごめん。」
レンが上目遣いで私のことを見て、申し訳なさそうに言う。
レン…。
私のために…。
優しさが胸に染み渡る。心がふんわりと溶けていく感じ。
それと同時に、奪い取って電話って…。
そのシーンを想像してなんだか、可笑しくなってくる。
「本当にありがとう。お母さんも感謝してた。
レンのおかげで私必要な子なんだって初めて思えたよ。
お父さんにもお母さんにも愛されてるんだって思えたよ。
家族がいるんだって…。
もっと素直になって良いんだって!
私、すごくすごく嬉しかった。」
自然と笑みが溢れる。
レンは、怖がりでお母さんたちと向き合おうとしなかった私に光を与えてくれた。
「よかった!みく倒れたし、心配してたんだからな!でも、みく、今すごくいい顔してるよ。幸せそうな顔、きっとみくの気持ち伝わったんだね。ほんとに良かった!」
そう言って、私に笑う顔はやっぱり子犬のように無邪気で、明るくて温かい笑顔だ。
「あのね、私の名前意味があったんだよ!すごくすごく嬉しい!3月9日じゃなかったんだ。」
「そっか。でも、俺は、どんな名前でもみくはみくだと思うよ。
だって、みくは人を大切に思える、優しい子じゃん!広くて美しい心をっていうのがピッタリな感じするしね。
それってにさ、俺みくって、いい名前だと出会った時から思ってたんだー!39ってサンキューじゃん!ありがとうっていう名前みたいでなんか、よくない?」
また、キラキラした顔で笑う。
私の涙腺はまた、緩んでくる。
「え!?ごめん。俺、またみくにいらないこと言っちゃったかな?ごめん!!」
ううん。違うよ。そんなわけない!
嬉しい。
嬉しすぎるんだよ。
私、、名前の意味なんて言ってないのに…。
どうしてそんなこと言ってくれるの…。
ありがとうって…。そんなの考えもしなかった!
レンは、ずるいな…。
どうしていつも君は私の心を軽くしてくれるようなことばかりしてくれる。
私の名前にたくさんの意味を持っているような気分。
レンにに呼ばれる『みく』の響きが今日は、本当にいつもより一層不思議で素敵な響きに聞こえる。
私は、今日からこの名前大好きになりそうだ。
「レン!本当にありがとう!嬉しいよ」
いつか、レンにも名前を呼ばれるだけでこんな風に、温かい気持ちになれる事がが伝わるといいな…。
お父さんとお母さんは、面会時間終了の直前まで一緒にいてくれた。
両親が帰るのをこんなに名残惜しく感じる日が来るなんて…。
先に出ていくお父さん。その後に続くお母さんが、振り返って、私に言った。
「美空に、素敵な友達がいるみたいで良かった。
蓮太くんは、あなたの事をあんなに思ってくれてるんだから。
感謝してもしきれないわ。私達、あの子がいなかったらきっと美空と向き合えなかった。
お礼をしなくちゃいけないわね。」
そう言って、お母さんは微笑むと出て行ってしまった。
微笑んでいる、お母さんはいつもより100倍美しく見えた。
誰もいなくなって、シンッとした病室。
なんだか、ウソみたいな時間だったな…。
レン…。
なんだか、いますぐにレンに会いたくなってきた。
でも、こんな日がこんなことがあるなんて、実感がわかなくて、ぼーとして動けずにいた。
ガラガラ
ドアが開いた。そこにはレンが立っていた。
「レン!」
今日の事は、全部全部レンのおかげだ。
「ほらね?娘が嫌いな親なんていなかったでしょ?」
満足そうな笑顔で私にそう、聞きながら、レンは私のベッドの横に座った。
「ねぇ、あのさ、どうしてお父さんとお母さんを呼んだの?」
「ん?みくが勘違いしてる気がしたからかな?それに、大丈夫だよ、って言ったでしょ?」
そう言って、レンはニッコリとした。
「え?どういうこと?」
大丈夫だよ…。
レンは私に、言ったけれどそれは私を慰めるための言葉だと…。
「みく、愛されてるのに気づいてなかったでしょ?
本当に、嫌われてたら、みくの母さんがいつもみくに直接荷物持ってきたりしないよ。
みくの家お金持ちみたいだし、持ってくるのとかめんどくさいから本当に、美空の事が嫌いなら、お手伝いさんとかに任せるでしょ?」
え?…。そんな事考えたこともなかった。
そっか、いつも当たり前のようにお母さんが来てくれたから、わからなかった…。
どうして気がつけなかったのかな…。
「でも、ごめんね。みくの親呼びつけたりして…。怒ってなかった?
みくが倒れた時、みくが呟いたんだ苦しそうに「お母さん!」って…。
呼ばなきゃって思っちゃったんだ。
本当に気づいたら、勝手に体が動いてて、院長先生がみくの家にかけていた電話を奪い取って、電話しちゃったんだ…。
本当にごめん。」
レンが上目遣いで私のことを見て、申し訳なさそうに言う。
レン…。
私のために…。
優しさが胸に染み渡る。心がふんわりと溶けていく感じ。
それと同時に、奪い取って電話って…。
そのシーンを想像してなんだか、可笑しくなってくる。
「本当にありがとう。お母さんも感謝してた。
レンのおかげで私必要な子なんだって初めて思えたよ。
お父さんにもお母さんにも愛されてるんだって思えたよ。
家族がいるんだって…。
もっと素直になって良いんだって!
私、すごくすごく嬉しかった。」
自然と笑みが溢れる。
レンは、怖がりでお母さんたちと向き合おうとしなかった私に光を与えてくれた。
「よかった!みく倒れたし、心配してたんだからな!でも、みく、今すごくいい顔してるよ。幸せそうな顔、きっとみくの気持ち伝わったんだね。ほんとに良かった!」
そう言って、私に笑う顔はやっぱり子犬のように無邪気で、明るくて温かい笑顔だ。
「あのね、私の名前意味があったんだよ!すごくすごく嬉しい!3月9日じゃなかったんだ。」
「そっか。でも、俺は、どんな名前でもみくはみくだと思うよ。
だって、みくは人を大切に思える、優しい子じゃん!広くて美しい心をっていうのがピッタリな感じするしね。
それってにさ、俺みくって、いい名前だと出会った時から思ってたんだー!39ってサンキューじゃん!ありがとうっていう名前みたいでなんか、よくない?」
また、キラキラした顔で笑う。
私の涙腺はまた、緩んでくる。
「え!?ごめん。俺、またみくにいらないこと言っちゃったかな?ごめん!!」
ううん。違うよ。そんなわけない!
嬉しい。
嬉しすぎるんだよ。
私、、名前の意味なんて言ってないのに…。
どうしてそんなこと言ってくれるの…。
ありがとうって…。そんなの考えもしなかった!
レンは、ずるいな…。
どうしていつも君は私の心を軽くしてくれるようなことばかりしてくれる。
私の名前にたくさんの意味を持っているような気分。
レンにに呼ばれる『みく』の響きが今日は、本当にいつもより一層不思議で素敵な響きに聞こえる。
私は、今日からこの名前大好きになりそうだ。
「レン!本当にありがとう!嬉しいよ」
いつか、レンにも名前を呼ばれるだけでこんな風に、温かい気持ちになれる事がが伝わるといいな…。