約束のキミを。
第七章~君のいない時間~
私は、レンの去った日。
涙が枯れ果てるまで泣いて、病室に戻ると何も考えないで寝た。

この感情をどうしたらいいのかわからなかった。


悲しい寂しい悲しい悲しい寂しい寂しい…。


溢れてくる、気持ちを押さえつけるように眠りについた。








次の日。目が覚めると、やっぱりレンの姿はどこにもなく、千奈ちゃんも、レンもいない病室は殺風景というか、冷たい空気が流れているような気がした。



「勝くんおはよう」

「お前、大丈夫か？」

「レン会いに来るって言ってたし平気！」

笑ってみせたけど、勝くんのほうが痛々しい顔をして、苦しそうに私を見つめた。
勝くんは、綺麗な黒髪をかきあげながら

「泣きたくなったら、泣けよ。俺はそばにいる…。」

なんだか、こっ恥ずかしそうに、言ってくれるのが嬉しかった。
だって、勝くんはこういう事を言うタイプじゃない。
「勝くんの、ありがとう。嬉しいよ」
私は、笑顔で言ったけど、勝くんは本当に恥ずかしかったらしく私の顔も見ないでシャーとカーテンを閉めてしまった。


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