約束のキミを。

Girl friend

戻ってきた和斗は、驚いた顔をして突っ立ている。


「なんで、もう仲良くなったんだ?」

舞さんは、嬉しそうに

「うん!美空ちゃんかわいいー!私の友達!女友達!ガールフレンド!」

そうニッコリにしながら舞さんは、言った。



「ガールフレンドって…。」

和斗とが苦笑する。

私も、初めて出来た女友達が、出来て嬉しい。

「夏休みから付き合ってたならもっと早く来てくれればよかったのに。」

舞さんに言われたから、ちょっと素直な気持ちを言ってみた。

「ごめんな。なんか照れくさくって…。
大会とかもあって忙しかったし…。これからは時間があるときは美空に会いに行くから!」

舞さんは、私に甘々な和斗とにキョトンとした顔になる。

「和斗の馬鹿!暇なときは舞さんとデートしてあげなよ!
舞さんが、口を開けば美空美空言ってるって、言ってたよ!

可哀想でしょ!」

和斗を怒る。

なんだか、スッキリしたんだ。

全部言いたいこと言って、それに、純粋に舞さんが、いい人だったから、和斗は舞さんの隣にいてほしいなって思えた。

それに、並んで座る二人はあんまりにもお似合いだった。


「じゃあ、美空ちゃんのところに二人でデートしに来るよ!和斗いなくても私、美空ちゃんに会いにきちゃう!」

舞さんが言う。やっぱりいい人だ。

和斗の見る目を尊敬する。



「ほら!そろそろ二人とも帰ったほうがいいんじゃない?面会時間終わっちゃうよ?」

私が言うと、二人が時計を見て「そうだね」と呟く。

病室を並んで、出て行く二人はやっぱりお似合いで、まるで絵本の中の王子様と白雪姫に見えた。

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