約束のキミを。
運命
ガラガラ
ドアが開いて、勝くんが帰ってきた。
なんだか、二人きりだと気まずくて、息すらしづらい感じだ…。
「検査どう?早く退院できるといいね!」
私が、笑いかける。
「おい、お前」
勝くんが、ジロリとこっちを見る。怖い。
「ん?どうしたの?」
私は、全力で笑みを浮かべる。
「俺、お前見てるとムカつく。」
え…。どうして…。私、嫌われるようなことした?
「えっと。ごめん。なにか迷惑かけてたんだね。ごめんなさい。」
私が、いつものように、ペコリと頭を下げて、微笑む。
なのに、ずいっと近寄ってくる。
「お前の、そういうのがマジでムカツクんだよ!!」
いつの間にか、壁ドンされているような形になり、勝くんは高身長な威圧感はと目つきの鋭さに、体が硬直する。
「や、やめて!」
勝くんが、私を至近距離でじっと見つめる。
怖い。
助けて…。
和斗…!!
ガラガラ
ドアの開く音がした。
チラリと見ると、そこには男の子が立っていた。
あっ…。
私は、一瞬息が止まりそうになったそれくらい、綺麗な顔をしていた。
明るい茶色のふわっと柔らかそうな髪と、大きなくりくりした透き通るような目。
少し小柄で、爽やかでかわいい感じででも、少しやんちゃそうな透明感のある、とてつもない美少年だった。
左手にはサッカーボールを持っていて、右手には、松葉杖を持っていた。そして、右足には、ぐるぐるの包帯。
「はいはい、そこまでー!この子、困ってんじゃん。やめなよ!」
その男の子は、にっこり笑いながら、ボールを脇に挟むと、勝くんにの肩を掴んで、私から引きはがす。
勝くんは、きつく、男の子の事を睨むと、
何も言わずに自分のベッドに戻り、カーテンを閉めてしまった。
そして、その男の子は、私を見ると、
「顔色悪いけど、平気?」
と、心配そうに聞く。
「うん。大丈夫ありがとう!」
「俺の名前は、風谷 蓮太(かぜたに れんた)。高校1年。今日からこの病室に入院になったんだ!君は?」
「私の名前は、西園寺 美空。同い年です!これからよろしくね!蓮太くん」
「レンでいいよ!よろしく。みく。」
レンが、ニッコリと人懐こく笑う。陽だまりみたいな笑顔で。
なんだか、くすぐったい響き。
自分の、名前なのに自分の名前じゃないみたいな…。
和斗以外の男の子に呼び捨てで呼ばれるのは初めてで、
ドキドキして、彼の笑顔にも少しだけ胸がざわついた。
彼が、すごくキラキラして見えた。
レンが、左手を差し出した。
なんだか、照れるな…。
そう思いながらも、差し出された手をつかむ。
彼の手は、とっても温かかった。
「よろしくね。レン!」
和斗以外を呼び捨てにした自分の声にも少しだけ、気持ちが高鳴る。
これが、私とキミの初めての出会い。
ドアが開いて、勝くんが帰ってきた。
なんだか、二人きりだと気まずくて、息すらしづらい感じだ…。
「検査どう?早く退院できるといいね!」
私が、笑いかける。
「おい、お前」
勝くんが、ジロリとこっちを見る。怖い。
「ん?どうしたの?」
私は、全力で笑みを浮かべる。
「俺、お前見てるとムカつく。」
え…。どうして…。私、嫌われるようなことした?
「えっと。ごめん。なにか迷惑かけてたんだね。ごめんなさい。」
私が、いつものように、ペコリと頭を下げて、微笑む。
なのに、ずいっと近寄ってくる。
「お前の、そういうのがマジでムカツクんだよ!!」
いつの間にか、壁ドンされているような形になり、勝くんは高身長な威圧感はと目つきの鋭さに、体が硬直する。
「や、やめて!」
勝くんが、私を至近距離でじっと見つめる。
怖い。
助けて…。
和斗…!!
ガラガラ
ドアの開く音がした。
チラリと見ると、そこには男の子が立っていた。
あっ…。
私は、一瞬息が止まりそうになったそれくらい、綺麗な顔をしていた。
明るい茶色のふわっと柔らかそうな髪と、大きなくりくりした透き通るような目。
少し小柄で、爽やかでかわいい感じででも、少しやんちゃそうな透明感のある、とてつもない美少年だった。
左手にはサッカーボールを持っていて、右手には、松葉杖を持っていた。そして、右足には、ぐるぐるの包帯。
「はいはい、そこまでー!この子、困ってんじゃん。やめなよ!」
その男の子は、にっこり笑いながら、ボールを脇に挟むと、勝くんにの肩を掴んで、私から引きはがす。
勝くんは、きつく、男の子の事を睨むと、
何も言わずに自分のベッドに戻り、カーテンを閉めてしまった。
そして、その男の子は、私を見ると、
「顔色悪いけど、平気?」
と、心配そうに聞く。
「うん。大丈夫ありがとう!」
「俺の名前は、風谷 蓮太(かぜたに れんた)。高校1年。今日からこの病室に入院になったんだ!君は?」
「私の名前は、西園寺 美空。同い年です!これからよろしくね!蓮太くん」
「レンでいいよ!よろしく。みく。」
レンが、ニッコリと人懐こく笑う。陽だまりみたいな笑顔で。
なんだか、くすぐったい響き。
自分の、名前なのに自分の名前じゃないみたいな…。
和斗以外の男の子に呼び捨てで呼ばれるのは初めてで、
ドキドキして、彼の笑顔にも少しだけ胸がざわついた。
彼が、すごくキラキラして見えた。
レンが、左手を差し出した。
なんだか、照れるな…。
そう思いながらも、差し出された手をつかむ。
彼の手は、とっても温かかった。
「よろしくね。レン!」
和斗以外を呼び捨てにした自分の声にも少しだけ、気持ちが高鳴る。
これが、私とキミの初めての出会い。