約束のキミを。
第九章~優しさムース~
恋話
その後も、私の熱は下がってくれなかった。
季節の変わり目は、熱が出やすい。だから、そんなに珍しいことじゃないんだけど、今回は結構長引いた。
両親もお見舞いに何度も来てくれたし、和斗や舞さんも頻繁にきて心配してくれた。
今日は、和斗と舞さんが揃って現れた。
「美空ちゃん大丈夫?」
来てそうそう、私の寝ているベッドに張り付くように座ると、舞さんが心配そうに私を見た。
「はい!38度なんて熱に入りません!」
「美空、十分高熱だからな…。大人しく寝ているんだ。」
和斗が布団をかけなおしてくれながら言う。
「大丈夫なのに…。最近、暇があれば二人とも来てくれるけど二人でデートとかしてくればいいのに…。舞さんもデートしたいでしょ?」
「え…。」
舞さんが、戸惑ったような表情をする。
「二人とも、暇があればいつもここに来てくれるから、心配になっちゃうよ…。二人とも最後に手を繋いだのはいつ?」
すると、舞さんと和斗の顔が真っ赤になっていく。
「そんなの、まだ、早いというか…。緊張するし…。」
「美空。俺達は大丈夫だからあんまり気にするな…。」
二人揃って、慌てだす。
その様子が、初々しかったしかわいらしかった。
でも、高3にもなって付き合って半年が経とうとしてるのに、手も繋がないのは普通なのかな?
もっと、世の中は進んでいるのかと思っていた…。
でも、そんな二人の感じが私は好きだ…。
「じゃあキスは?」
私は、からかい半分で聞いてみる。
すると、二人揃ってさらに顔を赤らめる。
和斗は、恥ずかしさの限界のようで立ち上がると、
「の、飲み物買ってくる…。舞もいるだろ?」
「う、うん…。」
舞さんは、下を向きながら頷く。
いつもの、2倍ぐらいぎこちなく二人は会話すると、和斗は出て行った。
「舞さんからかってごめんなさい。」
私がクスクス笑いながら言うと、
「ホントだよー!もーう!」
舞さんは、口を膨らませる。
「舞さん…。あの…。あのですね…。好きな人が出来たのかもしれません…。」
私は、呟いた…。きっと、今の私もさっきの二人みたいに真っ赤になってるだろうな…。
「え?ほんと!?ふふっ。嬉しいな…。報告してくれて!」
舞さんが、にっこりほほえむ。
「相手は…。レンくんだよね…?」
私が、告白する前から、相手を言い当てられてしまう。
コクリと頷く、私に、舞さんは嬉しそうだった。
「そっかー。レンくんかぁ…。うん。レンくんなら美空ちゃんの相手に不足なしだな。」
私は、舞さんにレンと過ごした夏の事を話した。舞さんは、ニコニコというよりかは、ニヤニヤという感じで聞いてくれて、「なんか甘酸っぱいね」なんて、自分もよっぽど甘酸っぱい初々しい恋愛してるのにそんなことを言う。
「美空ちゃん、私は応援する。早く会いにきてくれるといいね」
「これ、和斗には内緒ですよ?和斗、親ばかぽいところあるし…。」
「特に美空ちゃんにはね」
二人で顔を見合わせて笑う。
ガラッと
ドアが開き入ってきた和斗はキョトンとする。
「何話してたんだ?」
笑いながら聞いてきた和斗に
「「ナイショー」」
私と舞さんの声が重なった。
季節の変わり目は、熱が出やすい。だから、そんなに珍しいことじゃないんだけど、今回は結構長引いた。
両親もお見舞いに何度も来てくれたし、和斗や舞さんも頻繁にきて心配してくれた。
今日は、和斗と舞さんが揃って現れた。
「美空ちゃん大丈夫?」
来てそうそう、私の寝ているベッドに張り付くように座ると、舞さんが心配そうに私を見た。
「はい!38度なんて熱に入りません!」
「美空、十分高熱だからな…。大人しく寝ているんだ。」
和斗が布団をかけなおしてくれながら言う。
「大丈夫なのに…。最近、暇があれば二人とも来てくれるけど二人でデートとかしてくればいいのに…。舞さんもデートしたいでしょ?」
「え…。」
舞さんが、戸惑ったような表情をする。
「二人とも、暇があればいつもここに来てくれるから、心配になっちゃうよ…。二人とも最後に手を繋いだのはいつ?」
すると、舞さんと和斗の顔が真っ赤になっていく。
「そんなの、まだ、早いというか…。緊張するし…。」
「美空。俺達は大丈夫だからあんまり気にするな…。」
二人揃って、慌てだす。
その様子が、初々しかったしかわいらしかった。
でも、高3にもなって付き合って半年が経とうとしてるのに、手も繋がないのは普通なのかな?
もっと、世の中は進んでいるのかと思っていた…。
でも、そんな二人の感じが私は好きだ…。
「じゃあキスは?」
私は、からかい半分で聞いてみる。
すると、二人揃ってさらに顔を赤らめる。
和斗は、恥ずかしさの限界のようで立ち上がると、
「の、飲み物買ってくる…。舞もいるだろ?」
「う、うん…。」
舞さんは、下を向きながら頷く。
いつもの、2倍ぐらいぎこちなく二人は会話すると、和斗は出て行った。
「舞さんからかってごめんなさい。」
私がクスクス笑いながら言うと、
「ホントだよー!もーう!」
舞さんは、口を膨らませる。
「舞さん…。あの…。あのですね…。好きな人が出来たのかもしれません…。」
私は、呟いた…。きっと、今の私もさっきの二人みたいに真っ赤になってるだろうな…。
「え?ほんと!?ふふっ。嬉しいな…。報告してくれて!」
舞さんが、にっこりほほえむ。
「相手は…。レンくんだよね…?」
私が、告白する前から、相手を言い当てられてしまう。
コクリと頷く、私に、舞さんは嬉しそうだった。
「そっかー。レンくんかぁ…。うん。レンくんなら美空ちゃんの相手に不足なしだな。」
私は、舞さんにレンと過ごした夏の事を話した。舞さんは、ニコニコというよりかは、ニヤニヤという感じで聞いてくれて、「なんか甘酸っぱいね」なんて、自分もよっぽど甘酸っぱい初々しい恋愛してるのにそんなことを言う。
「美空ちゃん、私は応援する。早く会いにきてくれるといいね」
「これ、和斗には内緒ですよ?和斗、親ばかぽいところあるし…。」
「特に美空ちゃんにはね」
二人で顔を見合わせて笑う。
ガラッと
ドアが開き入ってきた和斗はキョトンとする。
「何話してたんだ?」
笑いながら聞いてきた和斗に
「「ナイショー」」
私と舞さんの声が重なった。