約束のキミを。
和斗と舞さんが帰ってから、また少し熱が上がった。

シャー

閉めていたカーテンが勝手に開けられる。


「大丈夫か?」

勝くんが、カーテンを持ったまま見下ろしていた。

「うん!平気だよ」

「それ嘘だろ?見るからにツラそうなんだけど…。」

「勝くんは、優しいね…。もっと早くに勝くんの優しさに気づきたかったな…。」

「それ以上もう喋んな。熱が上がる。早く寝て直せよ。
そうじゃないと、お前のいとこも、その彼女とか言う奴も気が気じゃないだろ?」

私が、ムリしてたの気づいてたんだ…。
本当に、勝くんは、見てないようで見てくれてる人なんだな…。

側に勝くんがいるのを感じで安心して眠りについた。


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