FEEL《上》
それは目の前で止まった。




「はぁ……はぁ……、
終わってんじゃねぇかよ。」



『………でも5分。』




私は緩く笑みを浮かべ、
目の前の男を見る。




「どーせ、会話でもしてたんだろ?お前は長話をよくする。」



『……確かに。』




目の前に立っているのは、
私達の目的だったあれ。




「律ってあんま喋らないのに、
話を長引かせるの上手よねぇ。」




先程話していた2人が戻ってきた。




「はぁ…、ゴウはどれだけ律が戦う姿が好きなんだよ…。」



「ありゃ、拝むレベルだ。」



「意味分かんねぇ。」



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