FEEL《上》
最悪…。
ヤマトの機嫌がなおるのはいつになるやら…。




「チッ。」




ゴウは舌打ちをすると律儀に机を元の位置に戻した。




「律儀か。」


「………… 。」




シウがすかさずツッコミを入れているが、ゴウは無視。


あっ、と声がした方を見る。




「みんな今日は夜出る?」




誰も喋らなくなった空間に、サナの声はよく響いた。




「俺はやめとくわ。」




ゴウはそう言うと、壁にもたれて目を閉じた。




「僕もやめておきます。」

「律が行くなら行く。」




続いてヤマトとシウが発言する。



今日は久しぶりに行こうと思っていたから、ちょうど良い。




『………行こ、シウ。』




私がそう言うと嬉しそうにシウは頷いた。
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