FEEL《上》
やべ…ありゃ多分………。
だんだん足音が近づいてくる。
そして目の前でぴたりと止まった。
「うわっ!!!」
「まじかよ…テメェ、律になんて言うつもりだよ。」
そう言って現れたのは女と男。
どちらも俺がよく知る顔だった。
『………此奴らがわりぃ。』
「あ”?どう考えても手加減しねぇお前が悪いだろ。」
『………チッ。』
「うわ、舌打ちしたよ。図星の証拠だっ!」
少し高い声で目の前の女は俺を指差した。