FEEL《上》








はずだった。



現実は私の思い通りにはいかずに、私の手はいとも簡単に止められていた。



『な……んで…。』



「ん?なんでかって?」



目の前には予想的中、長身の男。

黒の帽子を目深にかぶり、黒のパーカーにジーンズ。



こんな奴、今まで見たことない。


我にかえり、睨みつける。



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