FEEL《上》
『は……?』
今度こそ思考は停止。
覇王っていったら、自称全国トップだ。
なんでその人間がここにいる……?
いや、こんな小さな町の私達にどうして目をつけた…?
「もちろん、他のメンバーも歓迎するよ。」
それだけ言うと、要件は終わったようでじゃあね、と私達がこれから進む道とは反対の方向を歩いて行った。
嫌な予感しかしない。
「…シウ……。」
今まで黙っていた律が口を開いた。
『…何?』