FEEL《上》
「いきなり頂点にたったら、暇つぶしが暇つぶしじゃなくなるね。」


『……え?』




久しぶりにこんなに話す律を見た。

でもそれと同時に言っていることの意味がわからない。




「その世界なんてさ、あっちの奴らから見たら只の遊びにしか見えない。遊びは自分で攻略するのが楽しいの。」




そう言うと、律の口元に笑みが浮かぶ。




「シウは元から攻略された遊びで満足できる?」




いきなり話を振られて頭が動かない。


でも答えなんて最初から出ている。




『わたしは律についていくよ。』




そう言うと、律の笑みがより深まった。







紫雲side end.
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