FEEL《上》
「ギャハハハハハハ!!!!」


「大和うぜぇ。」


『ゴウって不意打ちはホントにダメだね。』

「沙菜るせぇんだよ、黙ってろ。」


『はいはーい、これ以上ゴウの機嫌を悪くしたくないので何も言いませーん。』




それからしばらく歩いた後、


着いた、と大和が言った。

その方向を私も見る。




『ここは6つのうちのどこ?』




ゴウを見る。




「忘れた。」


『ちょっと!どーするのっ?』


「あ?俺がいりゃいいんだよ。」


『そんなもんなの?』




私がゴウから大和へと視線を向ける。

大和はわざとらしく視線を逸らした。




「知らね。」




というと、先頭きって歩いていく大和。

ちょっ!それはまずいんじゃ!




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