FEEL《上》




「ぎゃぁぁぁぁぁ!何やってんのさっ!」



「なぁ、お前って足派じゃねぇの?」



「なんで、あんたはそんな冷静なわけっ!」




「シウがうるさすぎんだよ。」



『……………うるせぇ。』




パラパラと俺の立っている右側の壁が崩れる。




「うわ…結構脆いな……。」



「此奴の腕力の方がおかしいでしょーがっ!」



「…わかったから、落ち着けよ。」




女は男を睨んだ。




『…………、』



「ヒィ……、ご、ごめん。」




すると女は俺の視線に顔を青くさせた。

なんでそんなにビクビクしてんだよ。

喧嘩の時は、律にまで喧嘩売ってんのに…。





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