FEEL《上》
ーーーーーーーーーーーーーーー





ーーーーーーーーーー

『ふぅ…なんで私まで呼んだのかわかったよ…。』


「鈍ってたからちょうど良かっただろ?」




隣の大和が得意そうに私に話しかける。

これで合計6つの族をまわったことになる。


自分のチームがまだ成り立てのチームの傘下になるのが嫌なのか、

それとも私達に不満を持っていたからか、殴りかかってくる奴らがいた。

その相手をしたのが私とゴウ。




『ほとんどゴウだったけどね…。』




私は苦笑いでゴウを見た。

ゴウは無表情でタバコに火をつけているところ。


そして携帯を取り出し、どこかへ電話をかけはじめた。




「来い。あ?渚公園だ…、3だな……。」




そう言うと、携帯をしまい立ち止まる。




『ゴウ、どうしたの?』


「呼んだ。」


『誰を?』


「来りゃわかる。」


『そうなんだ…。』




少し不安に思いながらそれ以上聞くのはやめた。




< 52 / 80 >

この作品をシェア

pagetop