FEEL《上》






しばらくすると派手な音が聞こえてきた。



「3だな…。」




隣で大和が呟くのが聞こえた。

確かに、派手な音は3種類、だと思う……。


私は紫雲と大和ほど耳がいいわけじゃないからなぁ……、


はは…と乾いた声を漏らした時、
音が近づいてくるのがわかった。


ここは公園の中。

といってもまだ子供達が遊んでいるような時間帯で気味が悪いような場所もない。



なんで?




「おい、こっちくんぞ。」




大和の少し焦った声が聞こえる。
ふと、周りを見ればゴウがいない。




『もぅ!ゴウはどこ!』




そしてゴウを目で探しているうちに、
単車の音が止んだ。


ここからはちょうど遊具で入り口が隠れていて、誰が来たのか見えない。




「俺がいくわ。」


『ちょ…、ちょっと待って!
まずは誰が来たのか見てからじゃないと…、』




そう話している間にも誰かが公園に入ってきたのがわかる。


すると誰かと話しているのがわかった。



高い声が聞こえる。

女…?
しかし、何を話しているのかはわからない。




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