FEEL《上》

嵐の前の”静けさ”

律side


私とゴウ以外の三人は唸っていた。


それと違い、私達はハテナマークが浮かんでいる。




『…ん?』




するとサナが驚いた顔をした後、ヤマトを見つめた。




「おかしくない?ヤマトは広めたんだよね?傘下を増やすために…。」



「はい、FEELが族になったと広めました。幸い、ここ付近は注意が必要なチームはありませんから。」




ヤマトはまだ唸っている。




「なぜ…誰も抗争をしかけて来ないのでしょう。」



「は?………それは俺たちが強いからじゃ…、

「傘下もこれで4つ目の解消を願う通達がきた」

……なんだとっ!」




シウがそう言うと、ゴウが机を叩いて立ち上がった。




「ゴウ…落ち着いて。
これが族の世界なのかな?」



「いや、それでもおかしいです。」




ヤマトがサナの疑問に答えると空気が重くなった。




『…………嵐の前の静けさ。』



「え?」




シウが私を見た。




『悪い予感。』




すると全員が納得した顔をした。




「こんなこと…聞いたことないもんね。」



『…ん。』



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