FEEL《上》
「それは無理だ。」


「…っ、なんでよっ!」


『上手くいくとは思えない。相手は何処にいるのかさえ分からないのに、どうやってするの…。』




規模も分からないのは痛い。




「だから、傘下は解消を求めてきたんですね。取り込まれないが為に。」




ヤマトは落ち着いて言った。

シウは未だゴウを睨んでいる。



どうしたらいいの…、




「方法、…ある。」




律は一点を見つめながら言った。




「…え?」


「シウ…安心。」




律はシウに微笑みかけた。




「……私、行く。」


『っ、待って!律はダメ!』



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