WANTED


月曜日の学校では、その話題で持ちきりだった。

もちろんテレビのニュースやバラエティ番組でさえ、その話題は必ず出てきた。

これで、この国内にそれを知らない人はいなくなったのだ。

「なあ、ほんとだと思う?人造人間」

「うーん…でも、最近警察多かったのはそれが原因なんじゃないの?」

「探してるっていってたけど、GPSついてんだろ?」

「さあ…まだ謎なとこ多いよね」

俺達には、複雑な感情が渦巻いていた。

人造人間が俺らと同じように生活しているという不信感と、恐怖。

誰もが感じていた。
< 15 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop