WANTED

「…開かない…」

力の入りにくい体で扉を押すが、全く開く気配がない。

…くそ…どうなってんだ…。

開けてくれと叫ぶ気力も無く、呆然とそこに座り込んだ。

ふと、そのまま上を見上げると一つのカメラがあった。

それを見つめた瞬間、眩しいフラッシュのようなものが俺の目に飛び込んだ。

「…っあ…」

その衝撃で頭を殴られたような痛みに襲われた。

すると、扉のキーが、ピーッと電子音を鳴らした。

扉に手をかけると、すんなりと開いた。
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