イノセント

ごめんなさい。

最初からきっと知ってたの。

その視線の意味にも

その表情の裏側も

その想いにも。

でも。

見ないふりをしていた。

目を閉じて

耳をふさいで

頭から追い出した。

いつか逃げられると思っていた。

いつか彼の気がそれると思っていた。

でも

きっと

最初に振り向いてしまったのは









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