イノセント
「…」

俺を目に留めたその女は、少し顔を赤くしてソファから急いで立ち上がった。

それから、その白い肌によく映える形のいい唇で弧を描いて俺とゆっくりと目を合わせると





「初めまして、谷村花音です。」






と言った。


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