地味男の豹変〜隠された甘いマスク〜
そのままベッドに倒されて、陽の手は私の服の中に侵入してきた。
「ま、ま、待って!」
「何だよ?もう待った無しで止めるつもりないから」
「そ、そうじゃなくて歯磨きもまだしてないし……」
「そんなの後でいいだろ?もう我慢できない」
そう言って再びキスをされた。
そのまま服を脱がされて私の体は露わになる。
陽はまるで壊れ物を扱うように優しく愛撫をしてくる。
今まで感じた事のないような快感が体に走る。
山岡主任としかセックスはした事が無いからわからないけど、セックスってこんなに気持いいものだって初めてしった。
あまりの気持ちよさに我慢していた声が口から漏れる。
「我慢しなくて俺だけに感じて」
そして今までに感じた事のない快感が私を襲った。
私は陽の体にしがみつく。
そして陽の熱い物が私の甘い蜜の中に入るのがわかった。
「ああっ、っん」
「玲美……愛してる」
私達は一つになり、お互いを激しく求め合った。
凪や周りの友達が言っていた事がやっとわかった気がする。
お互いが好きだからこそ抱かれると気持よくて幸せな気持になると言うこと。
今まで山岡主任とは私だけが好きだったから抱かれるだけで幸せだと思っていたけど、ただの欲求だけで山岡主任は私を抱いていたんだ。
自分だけじゃなく相手にもちゃんと愛されてこそ幸せなんだって今初めてわかった。
そんな幸せを感じながら気がつけば陽の温もりに包まれて、そのまま眠りに就いていた。