嘘つきトライアングル
第1章

ドタバタ入学式、久しぶりの再会



【結衣side】


__リンリンリンリンッ!!
大きな目覚ましの音が部屋に響き渡る。


『う〜ん。あと10分…』

そんな独り言を呟いて枕に顔を埋めるけど、耳元で鳴り響く音は大きくなるばかりで…




『もー!分かったってば!』

枕元で鳴り続けるうるさい時計を叩くとまだ眠たい目を擦って体を起こした。



【4月6日月曜日】
今日の日付は赤いペンでぐるぐる二重丸

壁に貼られた日めくりカレンダーが窓から入ってくる風に吹かれてパラパラとめくれる。




『今…何時?』

だんだんはっきりとしてきた視界で時間を見ると、



『うそ!』

なんと起きる予定だった時間から30分も過ぎていて……!!


まさか、時間の設定間違えたとか?

いや今日に限ってそんなことは

とにかく今は急がないと!!




『ちーこーく!!』

私は慌てて用意しておいた制服を着て脇に鞄を抱えると階段を駆け降りた


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