嘘つきトライアングル
「次、シュート!!」
「「おっす!!」」
シュート練習が始まっても結衣たちを見つけることは出来なかった。
「ほんとに大丈夫かよ、あいつら。」
ため息を吐いてリングにボールを投げる。
「「キャー!!!」」
そして上がる黄色い歓声
「翔、ナイスシュート!」
「日向、ナイスシュート!」
そして後ろの日向も余裕の表情でシュートを決めていた。
あれ?こいつ小、中とサッカー少年だったんじゃなかったのか?
何でそんなに出来るんだよ。
俺の心を読んだように日向はボールを指でくるくる回しながら言う。
「言っとくけど俺、運動全般出来るから。もたもたしてると俺がレギュラーお先にGETしちゃうかもね。」
何だよ、こいつ超人かよ、
ただのおちゃらけた馬鹿だと思ってた。
「あっそ、俺も絶対負けないし。」