嘘つきトライアングル
「…クソッ!」
隣からも男の子たちの怒った声が聞こえてきた。
びっくりして声の方向を見ると
『…ひなた?』
日向が美月を抱き寄せていた。
「次、美月に手ぇ出したら許さないからな!!」
日向まで…?
私たちを助けに来てくれたの?
「お前バスケのマネージャーしたいんだろ?」
私に背を向けたまま翔が言った。
『うん。』
「だったらちゃんとそう言えばいいじゃん。」
翔が日向に目で合図を送ると日向は練習着のポケットから何かをを取り出した。
ケータイ??
「あ、お先に言っときますけどさっきまでの様子俺がバッチリ録画させてもらってますんで。
3年生の先輩方とか”これ”先生に見せられたらヤバいんじゃないですか〜?」
日向はケータイを男の子の目の前に突き出して挑発するように笑う。
その人は冷や汗をかいて焦っているから3年生の先輩なのかな…?
にしてもさすが日向
証拠までしっかりと取ってるなんて