嘘つきトライアングル
階段を上がってたとこにある部屋のドアを
__コンコンっと軽くノックすると中から
「何?」
とぶっきらぼうな返事が返ってきた。
もしかして香織さんと勘違い…してる?
『残念でした〜。結衣だよ!』
っと勢いよくドアを開けるとベッドに寝転がってスポーツ雑誌を読んでいた翔はガバッと起き上がった。
やっぱり気づいてなかったんだ。
「ゆ、結衣?!何でいるんだよ!!」
『あの、お裾分けのついでにちょっと勉強教えてもらえないかな〜っと思って。』
へへっと笑って英語の教材を見せると翔は「はぁ…」と大きなため息をついた。
「片付けるからちょっと待ってて。」