嘘つきトライアングル
ドアの前で待機させられる私
見つかったらまずいものでもあるのかな?
まさかエロ本とか?!
しばらくして中から
「どうぞ。」
さっきより控えめな声が聞こえてきてドアが開いた。
『あんまり変わってなくない?』
「うるせーな、ほっとけ。」
『ま、いいや、失礼します!』
私はまる机の上に勉強道具を広げる。
英語と数学と国語と…
ちょっと持ってきすぎちゃったかな?
ま、いっか!
「何キョロキョロしてるんだよ」
『エロ本どこに隠したのかな〜って』
「は??あるわけないだろ、そんなやつ!」
慌ててますよ、翔さん
『久しぶりだね〜こういうの!
翔も早く座りなよ。』
私は向かいを指差す。
「…おい、なんでお前の部屋みたいになってんの?」
『細かいことはいいから早く。』