嘘つきトライアングル
第3章

絆の体育祭


『ね〜〜!4人5脚にしよ!いいでしょ?』

「えー、めんどくさい、だってあたし日向と絶対息合わないし」

「確かに普通に個人種目で良くね?」

「俺はいいと思う!賛成!!楽しそうじゃん!ね?結衣ちゃん!!」

『さすがマイベスト理解者、日向ーー!!!』


入学してからかれこれ2ヶ月
次の時間で私たちのクラスは2週間後に行われる体育祭の種目決めをするらしいから私は美月、日向、翔と話し合いをしていた

100メートル走や1000メートル走など個人種目も勿論ある
けど私はせっかく同じクラスになれたんだから4人出来る競技に出場したくない??
って思って4人5脚を提案したんだけど面倒くさがり屋の美月と翔がなかなか賛成してくれなくて困ってます

日向はすぐ賛成してくれたのにーー!!
私たちって前から思ってたけど

私、日向:美月、翔
って感じだよね


そんなこんなで結局チャイムが鳴ってしまい、次々と埋まっていく種目
そして

「では次、4人5脚したい人ーー!!」

委員長の松井玲奈(マツイ レナ)ちゃんがチョークを握りながら言った
クラスはシーンとなる

玲奈ちゃんは困った顔をして私を見てきた
なぜ私??

「結衣ちゃんたちやってみない??」

『私はいいんだけど美月と翔が…

「確かに結衣ちゃんたち4人いいじゃん!!」
「そうだよ!!仲良しだしやりなよ!!」

私が言い終わる前にクラスメイトから次々と声が上がる

チラッと美月を見ると美月はやれやれと言うように頭を押さえてため息をついていた


「分かったわよ、やるわ」

「嫌だって言ってもどうせ無理なんだろ。」

翔もクラスメイトのたちの声におされしぶしぶ手をあげた

その後でひなたが元気よく手をあげた

「ではでは〜?皆さんのご希望に応えて俺村上日向と早坂美月、達海結衣と立花翔で4人5脚やっちゃいます〜!!
やるからには優勝もらっちゃうんでみんな応援よろしく!!」


待って待って待って!
ちょっと何でそんなにハードル上げちゃうの!!

周りからは「「おーー!!」」と拍手が沸く

「ありがとうね、結衣ちゃん」

そう言って玲奈ちゃんは黒板に"村上、早坂、達海、立花"と書く


結衣、何もしてないけどね(?)
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