嘘つきトライアングル
「やっぱりそうだよねー!久しぶり!元気にしてた??」
麦わら帽子を被ってところどころ土で汚れた服を着てる光さん
どうやら庭の手入れをしていたらしい
光さんは駆け寄ってくるなりパーっと笑顔になると私の手を取ってぶんぶん振る
光さんは日向の2つ上のお姉さんで昔から母親がいない日向のお母さん代わりでしっかりしていて私の憧れの存在だった
「翔くんも見ないうちにさらにイケメンになったねー!
美月ちゃんもまたまた美人になっちゃって。うちの日向いつも美月ちゃんに迷惑ばっかりかけてごめんね〜』
「いえ、全然。そんなことないですよ」
美月の笑顔怖い、、
「それで用があるのは日向よね??
なんかあいつ"ただいま"もなしで無言で帰ってきて、部屋にこもってるのよね。
まぁ、よく分からないけどちょっと呼んでくるから待ってて」
光さんが消えて数分後、玄関の扉がゆっくりと開き恐る恐る日向が顔を覗かせた
「……こんばんは」