嘘つきトライアングル
何が こんばんは よ!!
っと言いたくなるのを必死に抑えて無言で日向を睨みつけると日向は続けた
「…急に帰ってごめん、俺みんなに合わせる顔なくてさ」
しゅんと肩を落とす日向は拾われたばかりの子犬みたい
「俺、優勝するーー!!とか言いながら全然ダメダメだったし、結衣ちゃんが倒れたの俺もペース配分全然考えてなかったのに翔のせいだけにしちゃってさ。
そんな自分にイラついてんの、だから結衣ちゃんにもこんな俺見られたくなくて早退して逃げた、ごめんな」
そうだったんだ、そんなの
『私……』
っと私が言う前に後ろから美月が飛び出してきた
「何よ、それ馬鹿じゃないの?!」
『ちょっと美月!』
「止めないで、今こいつにはっきり言っとかないととスッキリしない」
美月はドアを全開にすると日向を引っ張り出した
「言っとくけど誰も最初から優勝なんて期待してないわよ、私たちも勿論クラスメイトも!!3位までですら無理だと思ってたのに2位よ、2位!!十分じゃない!それともまだ何か終わったことに対してご不満が??」
"美月ガ日向ヲ攻撃シタ"
"日向ハ30ノダメージヲウケタ"
「あとね、結衣のだってあれは連帯責任よ、煽るようなこと言っちゃった私も悪いし勢いで突っ走った翔と日向も勿論悪い、あと日頃から鍛えてなかった結衣も悪い」
あ、私も??
「だからあんただけそんなに落ち込む必要ないのよ、日向にそんな顔されるとこっちまで空気暗くなるし気分悪くなるからもうやめてくれる?」
"美月ガサラに日向ヲ攻撃シタ"
"日向ハ+30ノダメージヲウケタ" ガ
「私は日向が誰よりも他人思いで責任感が強い性格だって知ってるから、だって何年隣で見てきたと思ってんのよ、馬鹿日向」
"日向ハ快復ノ言葉ヲ得テ快復シタ"
「だよな!なんかひとりでうじうじしててごめんな!やべー!!俺ってこんなキャラじゃないよな!!恥ずかしー!!
元気でた!!ありがとう美月、結衣と翔も!!
あと美月さんちょっと抱きしめさせてもらっても良い…
「お断り!!!!!」