七夕幻想 《囚われのサンドリヨン後話》
4 夜が明けたら
チュン…
ちょっとした緑地帯のようになっている庭には、たくさんの種類のトリがいる。
いつものように、カシマシイ鳥の鳴き声で目を覚ました私は、気がつけば大きなベッドの真ん中で、ちんまりと眠っていた。
あれ、おかしいな?
昨夜、確かにあのボロ屋で、タカトラさんに抱き締められて眠った筈なのに……
夢?
キツネにつままれたような気分で、寝不足の怠い身体でノロノロと起き上った。
ドレッサーの前に腰かけ、ボンヤリと眠たげな自分の顔を見る。
やはり、夢だったのか……
そうだ。
よく考えたら、戦闘機でもない限り、ベガスからその日のうちに帰ってくるなんてバカげている。
ってことは。
昨夜のは私の願望、織女様の見せてくれた束の間の夢。
ウッキャアアアア‼
私ったら、なんて恥ずかしい。
リアルな触感までを伴った昨夜のコトを思い出し、私は一人でバタバタ暴れた。
いかん……やっぱり私、欲求不満なんだろうか。
ひとしきり騒いだ後、何かがキラリと光ったのを感じ、ふと脇に目を遣った。
ベッドボードに何かが置かれ、朝日を受けて輝いている。
ちょっとした緑地帯のようになっている庭には、たくさんの種類のトリがいる。
いつものように、カシマシイ鳥の鳴き声で目を覚ました私は、気がつけば大きなベッドの真ん中で、ちんまりと眠っていた。
あれ、おかしいな?
昨夜、確かにあのボロ屋で、タカトラさんに抱き締められて眠った筈なのに……
夢?
キツネにつままれたような気分で、寝不足の怠い身体でノロノロと起き上った。
ドレッサーの前に腰かけ、ボンヤリと眠たげな自分の顔を見る。
やはり、夢だったのか……
そうだ。
よく考えたら、戦闘機でもない限り、ベガスからその日のうちに帰ってくるなんてバカげている。
ってことは。
昨夜のは私の願望、織女様の見せてくれた束の間の夢。
ウッキャアアアア‼
私ったら、なんて恥ずかしい。
リアルな触感までを伴った昨夜のコトを思い出し、私は一人でバタバタ暴れた。
いかん……やっぱり私、欲求不満なんだろうか。
ひとしきり騒いだ後、何かがキラリと光ったのを感じ、ふと脇に目を遣った。
ベッドボードに何かが置かれ、朝日を受けて輝いている。