奏音~君が奏でる音~
君と、私と

4月初旬、快晴。


「おっはよ~、正哉。」


「おはよう、音羽。」


あたし、山村音羽。
身長は回りより少し小さくて、よく童顔って言われるほど、幼く見える。
でも、朝から新しい制服に身を包んだあたしは、テンションが高い。
だって、憧れの高校生になれるんだし♪

隣にいる正哉は、生まれたときから一緒にいる、幼馴染みなんだ。
ちなみに、正哉は世話焼きイケメン。
中学のときはモテすぎて、バレンタインの時なんてすごかったんだから。


「なににやけてるんだよ?……入学そうそう遅刻するぞ?」


「あっ!それは駄目だっ!」


「……はぁ、アホ。」


憧れの高校生活、楽しみだなぁ。




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