【短】嘘つきなキミの裏顔
そういえば、中学のときはわざわざ私の横を通りすぎる度、
髪を引っ張ってきたり、ゴミを投げてきたり散々なことをされたり、
『先生がお前に用があるって呼んでたけど』
そう言われて行ってみれば、快に押し付けられていた雑用を私に押し付けられたり。
でも、1番心に残っているのは快とケンカしたとき。
話したくなくて、快を避けていた私に突然大きな白い花を持ってきた。
驚いている私に、快は
『カミツレって花。もらいもんだけど、いらねえからやる』
とそっぽを向いて言ったあと、走って帰って行った。