三次元のキミに恋をして。
それに……

高校生にもなるとみんな大人っぽい。
私の通う高校は基本的に校則がゆるいから、みんな、私服と制服を混じり合わせて着こなしていたりする。

私は、あんまり目立つのが嫌いだから普通に制服にしてるけど……みんな、おしゃれだから、私の方が浮いてる?

なんて、思いながら自分の身だしなみを確認してると、私の横に誰かが座った。

「ねぇ……あの人かっこよくない?」
「それ思った。どこから来たんだろ」

周りはひそひそと話し始め、目線は私の隣の席に。
横髪のせいで顔は見えないけれど、そこには誰かいた。
廊下にいる子も、こっちに目をやっている。

そんなにかっこいいのかな?
なんて、軽い気持ちで、髪を耳にかけさりげなく隣を見てみると自分が想像してた以上にかっこいい男の子がいた。
< 6 / 24 >

この作品をシェア

pagetop