☆お見舞いに来てください☆

「だって……、お、覚えてないんですか?」

「覚えてるよ。熱く抱きあった仲だもんね。昨日の未来ちゃん可愛かっ………」
「わぁぁっ!分かってるならどうして…っ」


一気に顔が熱くなる。

秀先生の視線からつい、逃げてしまう。


「別に恥じることないよ。だって合意の上だったんだから。俺は昨日未来ちゃんを抱きたかったし、未来ちゃんは俺に抱かれたかった。それで成り立った関係でしょ?」

「でも、私達友達です!」


そう、だ。
私達は友達。友達なのだ。
それなのに…


「じゃあ、友達やめよう。今から俺の彼女になってみる?」
「……っ!」


秀先生がごそっと体制を起こし、至近距離で覗き込んでくる。
それがどこまで本気か嘘か分からないけど。


「冗談はやめ……」

「もしかして後悔してる?俺と寝たこと?」

「そ、そりゃあ……だって、私は先生のこと…」


友達だと思ってた。

今までそういう気持ちで見ないようにしてた。

それ以前に私は昨日彼氏に振られたばかりで、そんな都合よく気持ちを切り替えれない。
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