☆お見舞いに来てください☆
どうやら風邪を引いたようだ。
しかも38度5分というけっこうな熱だ。
「あいたた…」
頭がガンガンする。
体はダルいし、お腹も痛い。
優花は何年かぶりの熱にはぁ〜と重いため息を吐いた。
病院に行きたくても今日は日曜で近くの内科は当然だけど休み。
救急の総合病院は此処から車で30分はかかるし、そこまで行く気力はない。
「まじか…」
こういう時に限って両親は夫婦水入らずの旅行に出掛けていて、頼りの友人は確か今日は彼氏と遊園地デートと言っていた。
「はぅぅ…」
優花はヨロヨロと立ち上がると、救急箱に手を伸ばし市販の風邪薬を手に取った。