☆お見舞いに来てください☆

「これだけは断言てきる。この先の未来、俺から未来ちゃんの側を離れることは絶対にないから。だから俺を信じてほしい」

「……はい」


信じます。
もう迷いはなかった。
そして力強く頷いた。「愛してます」と泣き笑いを浮かべて先生に勢いよく抱きついた。

きっと今日見た花火を一生忘れない。先生と見たこの光景を。
額と額をくっ付け笑い合った。


愛してる。

愛しましょう、永遠に。

この思いを忘れなければきっと生きていける。

父の呪縛なんかにはもう負けない。

一緒に幸せになろう。

幸せになってやるんだと強く誓い、私は先生の頬に自分から甘いキスをした。

空を見上げると、綺麗な形の三日月が顔を出している。珍しく星まで散らばり輝いて見え、まるで私達を祝福してくれてるようだった。

とても淡く、そしてきらびやかなそれは私達をいつまでも照らし続けてくれていた。








end
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