☆お見舞いに来てください☆
そして私の生い立ちの話を聞いてしても嫌な顔をせず、真っ向から受け止めてくれたご両親には感謝じゃ足りないほどの感謝をしてる。
それどころか、「これからは私達のことを本当の親だと思ってほしい」とまで言ってくれたお義父さんに今までにない涙が零れ落ちた。
そんな温かな人達に囲まれて、私は幸せを噛み締める。
今この瞬間をとても愛しいと思えるのだ。
後藤未来、27才にしてついに新たな人生の幕開けです。
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ワイキキから車で20分。絵になる海辺のゲストハウス。
敷地内にプールもあり、そこで私達は式をあげた。
身内と親しい友人だけを呼んだラフなスタイル。
ブーケトスも終わり、順調に誓いの儀式も終わりそれぞれで写真撮影に入ると、可愛らしい足跡がパタパタと駆け寄ってくる。
「みーちゃんおめでとう!とっても綺麗!お姫様みたい」
「ありがとう。わぁ、愛心ちゃんのドレスも素敵だよ」
「シンデレラみたい?」
「うん、とーっても可愛い」
「わぁ、やったー」
椎名先生と三月さんと一緒に参列していた愛心ちゃんが嬉しそうにピョンピョン跳ねる。
か、可愛い…
本気で可愛いこのお姫様をぎゅっと抱き締めたい。
すると、その隣からよたよたと更に可愛らしい足音が私の前でピタリと止まる。