☆お見舞いに来てください☆

先生はとても愛しそうに私の頬を撫で、幸せな表情をくれる。

「もって生まれた気質だよ。もちろんそれだけじゃないけどね。今まで辛いことをちゃんと乗り越えてきたご褒美かもね。苦労は人を成長させるから。この27年間の生き方は無駄じゃなかった。ちゃんと身になってたってことだよ」

「先生……」


嬉しい言葉の数々に胸が熱くなる。
先生に言われると不思議。本当にそう思えるから自信へと繋がっていく。


「これからもそのままの未来でいてくれたら嬉しいよ」

「もちろんです。先生も変わらないでくださいね?」

「変わらないよ。何も変わらない。今まで通り俺達は俺達らしくやっていこう」

「はい」


私達は此処で永遠の愛を誓う。
沢山の拍手と祝福に包まれて私達は夫婦になった。

最高の幸せだと思った。
先生の奥さんになれたことを誇りに思う。
今こうして生きてることをとてもありがたいと思った。


そしてその夜、スイートルームに戻った私達は新婚初夜というのを時間をかけて堪能した。

先生はドレスを器用に脱がし、私を沢山愛してくれた。
先生に触れられるのは気持ちがいい。
特に今日は一段と激しい気がする。

つい、我を忘れて「せんせ…」と夢中になると、一旦動きを止めた彼に甘く怒られた。
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