☆お見舞いに来てください☆
未来と結婚して1年が経った。
あの感動的だった挙式から変わりない日々を過ごし、俺達は仲睦まじい生活を送っている。
俺は変わらず病院勤務に励み、未来は自宅から10分の場所にある親父が所有している土地に念願の教室を開いた。
親父の趣味は土地集め。
好みの物件を見つけると何故か買いあさる変な癖がある。
いつか何かに使えるだろうとへんてこな理由を並べ、もはやコレクション化にしてる状態だが、今回はそれが役にたった。
未来が本格的にベビーマッサージの教室を開きたいと知るやいなや、すぐに一番いい物件を提供してくれた。
それをありがたく受け取り、最初こそ開店準備にゴタゴタしていたりもあったけれど、今じゃ順調に生徒数も増え毎日慌ただしい日々を過ごしている。
とても充実した毎日だと思う。
そして愛する人の生き生きとする姿を見るのはとても嬉しいものだ。
だから俺も精一杯協力しようと思っている。
未来と2人、せわしないけど和やかな家庭が気付けたらそれで十分。
俺の願いはそんなささやかなもの。
……だが、
そう思っていた矢先、突然変化は訪れた。