満月の夜に優しい甘噛みを
・・・翌日・・・

キーンコーンカーンコーン

キーンコーンカーンコーン・・・

(やば~い。

遅刻だ~!)

私は昨夜眠れなかった。

いろんなことを頭で整理していた。

目はなんとか腫れは引いたけど

まだ違和感が残っている。

だからアイプチでごまかしてきた。

ガラッ・・・

教室に入るとまだ騒がしかった。

(ギリギリセーフ・・・!)

「おはよ!!曖來!

って・・・

なんか目腫れてない?」

「え?

あぁ、は、腫れてないよ~

大丈夫大丈夫!!」

「ならいいけど。

昨日のこと・・・」

私は悲しそうな表情をしながら話す

美弥俚の話を遮って明るく言う。

「うん!大丈夫だよ!

またイケメン探さないと~

ははははっ」

(昨日、見つけたんだけどね。)

「そーだね!

イケメンはいっぱいいるから!」

ほんとは作り笑顔だけどね。

悲しそうな顔をしてしまったら

美弥俚にまた心配をかけてしまう・・・。

だから笑顔で話さないと!

私なりのせいいっぱいの気遣いだった。

「ほら、行こ!1限音楽だよ!!」

「うん!行こっ!」
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