満月の夜に優しい甘噛みを
・・・

頭痛と体の痛みを感じながら俺は目を覚ました。


俺は今どこにいる?ここはどこ・・・?

白い壁に囲まれているような感じ・・・

薬品の匂いが俺の鼻に届く。

ふかふかのベッド・・・

病院・・・?

俺何したんだっけ・・・。

目が覚めた時最初に見たのは人影だった。

見覚えのある人影。

誰か考えようとすると頭が痛む。

はっきり見えたのは俺が1番会いたかった人だった。

「・・・曖來?曖來なのか?俺・・・」

俺果てを伸ばそうとするが思うように動かない。

すると、曖來は走ってどこかへ行ってしまった。

曖來・・・行かないで。

視界から消えるとまたいなくなっちゃう気がするんだ・・・。

俺はひとり取り残された部屋でそんなことを考えていた。

すると部屋に爽河が入ってきた。

「・・・凛叶。

意識戻ったか・・・よかった」
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