満月の夜に優しい甘噛みを
「・・・ここ病院?」
「うん。そう。お前赤信号で横断歩道渡って
スリップした車にはねられて・・・」
俺そんなことがあったんだ・・・。
記憶がない俺からしたら
そんなことを起こしたことも思い出せない。
「・・・ごめん。心配かけて。」
「謝んなって。
その言葉・・・俺だけじゃなくて曖來ちゃんにも・・・」
「連れてきたよ!先生。」
曖來の高い声が俺の頭に響いた。
「曖來ちゃん。まさか。」
そんな爽河の言葉で俺も察した。
俺の口に入ってきたあの生き血はもしかして
曖來のものだったのかもしれない・・・と。
「ちょっと確認させてね」
先生はそう言って酸素マスクを外して
俺の状況を確認しはじめた。
後ろには楽しそうに話す曖來と爽河の姿がはっきり見える。
「・・・っ。なんだよ。仲良くして・・・」
「どうかしましたか?」
「・・・いえ。
なんでも。」
先生に心配されながら俺は2人の姿を見つめていた。
曖來と爽河の距離が近づいていく。
なにをするのかと見てたら爽河がいきなり
曖來のおでこにキスをしていた・・・。
(あいつ・・・曖來に・・・)
まんざらでもなさそうな反応をする曖來。
それを見て楽しそうにする爽河。
そんな2人を見ながら俺はずっと
胸焼けに似た症状を感じていた・・・。
「うん。そう。お前赤信号で横断歩道渡って
スリップした車にはねられて・・・」
俺そんなことがあったんだ・・・。
記憶がない俺からしたら
そんなことを起こしたことも思い出せない。
「・・・ごめん。心配かけて。」
「謝んなって。
その言葉・・・俺だけじゃなくて曖來ちゃんにも・・・」
「連れてきたよ!先生。」
曖來の高い声が俺の頭に響いた。
「曖來ちゃん。まさか。」
そんな爽河の言葉で俺も察した。
俺の口に入ってきたあの生き血はもしかして
曖來のものだったのかもしれない・・・と。
「ちょっと確認させてね」
先生はそう言って酸素マスクを外して
俺の状況を確認しはじめた。
後ろには楽しそうに話す曖來と爽河の姿がはっきり見える。
「・・・っ。なんだよ。仲良くして・・・」
「どうかしましたか?」
「・・・いえ。
なんでも。」
先生に心配されながら俺は2人の姿を見つめていた。
曖來と爽河の距離が近づいていく。
なにをするのかと見てたら爽河がいきなり
曖來のおでこにキスをしていた・・・。
(あいつ・・・曖來に・・・)
まんざらでもなさそうな反応をする曖來。
それを見て楽しそうにする爽河。
そんな2人を見ながら俺はずっと
胸焼けに似た症状を感じていた・・・。