満月の夜に優しい甘噛みを
「・・・あの時は俺もお前の気持ち考えずに

あんな言葉言って・・・

傷つけたよな。」

「・・・大丈夫だよ。

私は今1人じゃない。

青空っていう彼氏がいて幸せだから。」

「・・・そっか。

ハハッ。そうだよな。」

凛叶の声は少し震えて掠れてた。

「凛叶・・・。

声震えてるよ?大丈夫?」

「・・・うん。

話したら喉乾いた。

ジュース買ってきて。はい。お金。」

私は自動販売機にジュースを買いに病室を出た。

自分のちょっとした発言が

凛叶を悲しませてしまったなんて分からずに・・・。

「はい。買ってきたよ。」

私は自動販売機で買ってきた

リンゴジュースを凛叶に渡した。

「・・・ありがと。」
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