満月の夜に優しい甘噛みを
曖來は自分の血を俺に恵んだ・・・

俺はその血を欲し、そして吸った。

(相変わらず甘くて美味しい血だな)

曖來が爽河と交代するため席を立とうとした。

その時・・・

曖來の体はベッドの布団に倒れかかってきた。

「・・・曖來?

おい。曖來!」

俺の口からは自然にそんな言葉がこぼれていた。

俺はベッドに曖來を寝かせた。

先生からは寝不足と貧血で、

眠ればすぐ良くなると言われた。

それを聞きつけた爽河がきた。

「凛叶。

曖來ちゃんは・・・?」

「・・・今は点滴と薬の副作用でよく眠ってる。」
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