満月の夜に優しい甘噛みを

甘噛み~7~ 自分の気持ち

私の耳にかすかに響く謝罪の声・・・

何をそんなに謝ってるの?

誰のことでそんなに謝ってるの?

あ。そういえば青空のとこ行かなきゃ!

両親に紹介してくれる約束だし・・・

自問と青空に申し訳ない気持ちが心に現れた。

(・・・っ。起きなきゃ。)

目が開いていないまま体を起こそうとした

そんな私の体を抑える感覚を感じた。

目を開けた私は自分の腕に

点滴がされていることと

凛叶が私の肩を持っていることが分かった。

「凛叶。離して。

青空のとこ行かなきゃ・・」

「・・・まだだめ。

治ってないしいつ倒れるか分かんないから外には出せない。」

「・・・そんな。」

はぁ~とため息をついた。
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