満月の夜に優しい甘噛みを
(・・・わかってるよ。俺だって。)

とんとん。

(・・・なんだよ)

とんとん。

(・・・しつこいな)

とんとん。

「・・・ったく。

なんだよ。」

後ろを振り向くと爽河が立っていた。

「帰ろ。凛叶。」

「・・・だな。」

俺は曖來と青空を残して帰路へとついた。
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