満月の夜に優しい甘噛みを
眩しい朝日が当たる。

「・・・んっ。ふぁーあ。」

大きなあくびをしながら時計を見ると6時。

あ、青空ずっと付いててくれたんだ・・・。

何もかけずに私の手を握りながら眠る青空。

「・・・風邪ひいちゃうよ。」

毛布をそっとかけて起こさないように病室を出た。

私はトイレへ向かった。

その道中・・・

見覚えのある後ろ姿を見つけた。

・・・凛叶?

「凛叶・・・!」

「・・・曖來。もう体調大丈夫なのか?」

「・・・うん。大丈夫!

ほらもうピンピンして・・・」

くらっ。

めまいがした。

倒れそうになったのを凛叶が優しく支える。

「・・・危ねぇーな。

まだ治ってねぇーじゃん。

大人しく寝とけよ。」

「あ、ありがと。だ、大丈夫だよ!」

「てか、青空ってやつは?」

「今、病室で寝てる。」

「屋上行かないか?

気分転換にもなるし。」

迷った。

でもせっかくだし。

「・・・うんいいよ。」
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