満月の夜に優しい甘噛みを
・・・

朝6時。

「ねむぃー。

ふぁーあ。」

後ろから俺の名前を呼ぶ声。

それが誰かは一瞬でわかった。

「凛叶・・・!」

やっぱり曖來だ。

(あー。

昨日の夜ぶりだな。)

俺は勇気を出して聞いた。

「屋上行かないか?気分転換になるし。」

「気分転換」というただ話したいだけの言い訳。

それを受け入れた曖來と俺は屋上へと向かった。
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